FERRARI フェラーリ テスタロッサ
新車価格目安:当時のフラッグシップフェラーリとしての高級車価格帯
中古相場イメージ:知名度の高さから、クラシックスーパーカー市場で安定した人気と相場を維持

フェラーリ テスタロッサは、5.0Lクラスのフラット12エンジンをミドシップに搭載した2ドアクーペで、特徴的なサイドフィンと非常にワイドなボディが印象的なモデルです。テレビドラマや映画で多く起用されたこともあり、『成功者の象徴』『バブル期のアイコン』として世界的な知名度を獲得しました。
512BBの後継として、冷却性能や快適性を高めつつも、スーパーカーらしい過激な存在感を維持しているのが魅力です。
基本スペック
- 登場年
- 1984年頃
- エンジン
- 4.9L フラット12
- 最高出力
- 390ps
- 最大トルク
- 490Nm
- 駆動方式
- MR
- トランスミッション
- 5速MT
- 燃料
- ハイオク
- 燃費目安
- 約3〜5km/L(実用域目安)
このクルマの性格とお金まわり
新車帯:当時のフラッグシップフェラーリとしての高級車価格帯
中古帯:知名度の高さから、クラシックスーパーカー市場で安定した人気と相場を維持
テスタロッサは、スーパーカー世代にとって強い憧れの対象であり、クラシックとしての価格もそれに見合う水準にあります。購入費用だけでなく、ガレージのサイズ確保や整備体制の構築など、『迎え入れる側の準備』も重要になるモデルです。
きちんと整備された個体を選べば、イベントやツーリングで強烈な存在感を放つ相棒になってくれます。
オーナー目線の長所と気になるポイント
カタログスペックでは見えにくい部分を「実際に持つなら」という目線で整理
いいところ
サイドフィンとワイドボディによる圧倒的な存在感で、80年代スーパーカーの象徴です。
フラット12エンジンのサウンドとトルクフルな加速は、現代車にはない独特の魅力があります。
高速巡航に強く、アウトバーン的なステージで真価を発揮するグランドツアラー的性格も持っています。
メディア露出が多く、クルマに詳しくない人でも『テスタロッサ』という名前を知っているほど認知度が高いです。
注意したいところ
非常にワイドな車幅のため、日本の一般的な道路・駐車場では取り回しが難しい場面が多いです。
整備性は良いとは言えず、エンジン関連作業を行う際の工賃が高くなりがちです。
年式相応に電装トラブルや内装の劣化が見られる個体も多く、購入時の見極めが重要です。
燃費や税金、保険などのランニングコストは、現代のスーパーカー以上にかかるケースもあります。
トラブル傾向と維持の注意点
よく名前が出る持病や気を付けたい部品などをざっくり整理
冷却系トラブルは要注意で、ラジエーターやホース類のメンテナンス状況を確認したいポイントです。
クラッチやギアボックスへの負担が大きく、渋滞路中心の使用はおすすめできません。
電動系(パワーウインドウやライト類)の動作不良が発生しやすい傾向があります。
下回りやフロアの錆び、過去の事故・修復歴によって、車両の価値が大きく左右されます。
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