FERRARI フェラーリ F430
新車価格目安:当時のV8フェラーリとしての高級スポーツカー価格帯
中古相場イメージ:走行距離と整備履歴により幅があるが、現代フェラーリ入門として人気のモデル

フェラーリ F430は、360モデナの後継として登場したV8ミドシップモデルで、F1由来の電子制御ディファレンシャル(E-Diff)やマネッティーノスイッチを採用したことで、誰でも高いレベルで速く・安全に走れるスーパーカーへと進化しました。4.3L自然吸気V8エンジンは高回転まで鋭く吹け上がり、サウンドも非常に刺激的です。
デザインはよりアグレッシブになり、ブレーキや空力性能も強化されているため、サーキットからツーリングまで幅広く楽しめるパッケージに仕上がっています。
基本スペック
- 登場年
- 2004年頃
- エンジン
- 4.3L V8 自然吸気
- 最高出力
- 490ps
- 最大トルク
- 465Nm
- 駆動方式
- MR
- トランスミッション
- 6速MT / 6速F1(セミAT)
- 燃料
- ハイオク
- 燃費目安
- 約5〜7km/L(実用域目安)
このクルマの性格とお金まわり
新車帯:当時のV8フェラーリとしての高級スポーツカー価格帯
中古帯:走行距離と整備履歴により幅があるが、現代フェラーリ入門として人気のモデル
F430は、自然吸気V8フェラーリの中でも『速さ・サウンド・扱いやすさ』のバランスが高く、現代フェラーリ入門として非常に人気の高いモデルです。ただし、電子制御が増えたぶんメンテナンスの難易度も上がっており、信頼できる専門ショップとの付き合いが前提となる一台です。
オーナー目線の長所と気になるポイント
カタログスペックでは見えにくい部分を「実際に持つなら」という目線で整理
いいところ
自然吸気V8のサウンドとパワーが非常に魅力的で、高回転まで気持ちよく回ります。
電子制御ディファレンシャルやトラクションコントロールにより、限界域での安心感が高いです。
マネッティーノにより、路面状況や好みに応じて走行モードを切り替えられます。
360モデナよりも剛性感とブレーキ性能が向上しており、サーキット走行にも向いた一台です。
注意したいところ
F1マチック車ではクラッチ寿命と油圧系のトラブルに注意が必要です。
電子制御系の故障が起きた場合、診断・修理に専用テスターと高額な工賃がかかることがあります。
自然吸気V8の特性上、街中で低回転だけを使う乗り方では魅力を十分に感じにくいかもしれません。
車両価格は落ち着いてきているものの、整備費用は依然としてプレミアムレンジです。
トラブル傾向と維持の注意点
よく名前が出る持病や気を付けたい部品などをざっくり整理
F1マチック車は、頻繁な渋滞走行や半クラッチ多用でクラッチ摩耗が早く進みます。
電子制御系(E-DiffやABS、トラコン)の警告灯が点灯した場合、原因特定に時間とコストがかかることがあります。
ブレーキやサスペンションの消耗部品は高性能なぶん、交換費用も高めです。
内装のべたつきやレザーの色あせなど、年式相応の経年変化にも注意が必要です。
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