FERRARI フェラーリ 488GTB
新車価格目安:ターボV8フェラーリとしての上級スポーツカー価格帯
中古相場イメージ:年式・走行距離によって幅はあるが、ターボ世代V8として安定した人気を維持

フェラーリ 488GTBは、3.9L V8ツインターボエンジンをミドシップに搭載した2ドアクーペで、自然吸気の458イタリアから大きな転換点となったモデルです。ターボ化によりトルクとパワーが大幅に向上しながらも、電子制御と精密なブースト制御により、レスポンスの良さと扱いやすさを両立しています。
空力性能も大きく進化しており、サーキット走行時の安定感やコーナリング性能が大幅に向上しました。
基本スペック
- 登場年
- 2015年頃
- エンジン
- 3.9L V8 ツインターボ
- 最高出力
- 670ps
- 最大トルク
- 760Nm
- 駆動方式
- MR
- トランスミッション
- 7速DCT
- 燃料
- ハイオク
- 燃費目安
- 約6〜9km/L(実用域目安)
このクルマの性格とお金まわり
新車帯:ターボV8フェラーリとしての上級スポーツカー価格帯
中古帯:年式・走行距離によって幅はあるが、ターボ世代V8として安定した人気を維持
488GTBは、現代フェラーリの中でもバランスの取れたV8ミドシップモデルであり、サーキットからツーリングまで幅広く楽しめる一台です。一方で、高性能ターボエンジンと電子制御を維持するためのコストはそれなりにかかるため、購入時には信頼できる整備拠点の確保と、余裕を持った維持予算が重要になります。
オーナー目線の長所と気になるポイント
カタログスペックでは見えにくい部分を「実際に持つなら」という目線で整理
いいところ
ターボ化により中低速から非常に太いトルクを発生し、日常域でも余裕のある加速が楽しめます。
7速DCTと電子制御により、誰でも高いレベルで速く・安全に走れる完成度の高いパッケージです。
空力性能が高く、サーキットでの安定感やコーナリング性能に優れています。
インテリアの質感も高く、ツーリング用途でも快適に使えるスーパーカーです。
注意したいところ
自然吸気V8の高回転サウンドに比べると、ターボらしい音質の変化を好まない層もいます。
電子制御頼みの部分も多く、限界域では『制御に守られている感覚』が強いと感じることもあります。
高性能タイヤやブレーキの消耗が早く、サーキット走行を楽しむとランニングコストが嵩みます。
中古市場では個体差が大きく、サーキット多用車と街乗り中心車でコンディションが大きく異なります。
トラブル傾向と維持の注意点
よく名前が出る持病や気を付けたい部品などをざっくり整理
ターボ関連や冷却系のトラブルは、放置すると大きな損傷につながるため要注意です。
DCTのメンテナンスや油脂管理を怠ると、変速ショックやトラブルの原因になります。
電子制御系の警告灯が点灯した場合、専用テスターによる診断が必要です。
高負荷走行を繰り返した個体では、ブレーキや足回りの消耗が早く進んでいる可能性があります。
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