FERRARI フェラーリ 458イタリア
新車価格目安:当時のV8フェラーリとしての上級スポーツカー価格帯
中古相場イメージ:自然吸気最終世代として人気が高く、中古相場は比較的高値を維持

フェラーリ 458イタリアは、4.5L自然吸気V8エンジンと7速DCTを組み合わせたV8ミドシップモデルで、自然吸気V8フェラーリの完成形とも言われる一台です。新世代のデュアルクラッチトランスミッションにより、変速は非常にスムーズかつ高速で、街中からサーキットまで幅広いシーンで快適に走ることができます。
エクステリアデザインも評価が高く、空力と美しさを両立したスタイリングは、フェラーリの中でもトップクラスの完成度とされています。
基本スペック
- 登場年
- 2009年頃
- エンジン
- 4.5L V8 自然吸気
- 最高出力
- 570ps
- 最大トルク
- 540Nm
- 駆動方式
- MR
- トランスミッション
- 7速DCT
- 燃料
- ハイオク
- 燃費目安
- 約5〜8km/L(実用域目安)
このクルマの性格とお金まわり
新車帯:当時のV8フェラーリとしての上級スポーツカー価格帯
中古帯:自然吸気最終世代として人気が高く、中古相場は比較的高値を維持
458イタリアは、自然吸気V8フェラーリの完成形として非常に人気が高く、購入価格・維持費ともにプレミアムレンジですが、それに見合った官能性と完成度を持つモデルです。サーキットも楽しみつつ、ツーリングでも快適に走りたいオーナーに向いた一台と言えます。
オーナー目線の長所と気になるポイント
カタログスペックでは見えにくい部分を「実際に持つなら」という目線で整理
いいところ
自然吸気V8が9,000rpm近くまで回る、高回転型エンジンのフィーリングが魅力です。
7速DCTにより、変速ショックが少なく、スムーズかつ素早いシフトチェンジが可能です。
空力を意識したスタイリングは美しく、フェラーリらしい存在感を強く放ちます。
電子制御の完成度が高く、限界域に近い走りでも安定感があります。
注意したいところ
高回転まで回してこそ真価を発揮するため、街乗りメインの使い方では魅力を持て余すことがあります。
DCTや電子制御系のトラブルが発生した場合、修理費用が高額になる可能性があります。
エンジンの熱量が大きく、夏場の渋滞やサーキット走行後のクールダウンには気を遣う必要があります。
自然吸気最終世代として人気が高いため、中古車価格は下がりにくい傾向があります。
トラブル傾向と維持の注意点
よく名前が出る持病や気を付けたい部品などをざっくり整理
エンジンやDCTの冷却系に負荷がかかる使い方を続けると、トラブルのリスクが高まります。
電子制御系のエラーメッセージが出た場合、専用テスターでの診断が必要です。
ブレーキやタイヤなどの消耗品コストは、サーキット走行をすると一気にかさんでいきます。
一部年式では、エンジン関連のリコール・サービスキャンペーンが対象となっている場合があります。
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