FERRARI フェラーリ 365GTB/4 デイトナ
新車価格目安:当時のフラッグシップGTとしての高級車価格帯
中古相場イメージ:クラシックフェラーリ市場で常に高値安定のフラッグシップモデル

フェラーリ 365GTB/4、通称『デイトナ』は、4.4L V12エンジンをフロントに搭載した2ドアクーペで、クラシックフェラーリV12フロントエンジンGTの象徴的存在です。アメリカ市場での人気も高く、力強い加速と高速巡航性能に優れた長距離グランドツアラーとして高く評価されました。
ロングノーズ・ショートデッキの堂々としたスタイリングは、現代の目で見ても迫力十分で、『最後の大排気量フロントV12フェラーリ』としてコレクターから絶大な支持を集めています。
基本スペック
- 登場年
- 1968年頃
- エンジン
- 4.4L V12 DOHC
- 最高出力
- 352ps
- 最大トルク
- 431Nm
- 駆動方式
- FR
- トランスミッション
- 5速MT
- 燃料
- ハイオク
- 燃費目安
- 約3〜5km/L(実用域目安)
このクルマの性格とお金まわり
新車帯:当時のフラッグシップGTとしての高級車価格帯
中古帯:クラシックフェラーリ市場で常に高値安定のフラッグシップモデル
365GTB/4 デイトナは、クラシックフェラーリV12フロントエンジンのフラッグシップとして、車両価格・維持費ともに高水準です。とはいえ、より上位のレーシングホモロゲーションモデルと比べれば、実際に走らせて楽しめる余地がまだ残されており、ツーリングイベントやヒストリックラリーで『大排気量V12 GT』の世界を満喫したいオーナーに向いた一台です。
オーナー目線の長所と気になるポイント
カタログスペックでは見えにくい部分を「実際に持つなら」という目線で整理
いいところ
大排気量V12ならではの厚いトルクと伸びやかな加速を味わえます。
高速巡航性能に優れ、グランドツアラーとして長距離移動を得意とします。
デイトナらしいロングノーズの迫力あるスタイリングは、現在でも強い存在感を放ちます。
クラシックフェラーリV12フロントエンジンの集大成として、コレクション価値が非常に高いモデルです。
注意したいところ
車両サイズが大きく、街中や日本の細い道では取り回しに気を遣います。
燃費や消耗品コストを含め、維持費はフラッグシップGT相当の水準です。
重めのクラッチとMT操作が必要で、渋滞路中心の使用には向きません。
レストア済みかどうか、どのレベルで手が入っているかによって、乗り味と価値が大きく変わります。
トラブル傾向と維持の注意点
よく名前が出る持病や気を付けたい部品などをざっくり整理
V12エンジンのオイル漏れや冷却系の不具合は定番で、長距離走行前の点検が欠かせません。
高重量車ゆえ、ブレーキ・足回りの負担が大きく、定期的なオーバーホールが必要です。
電装系の接触不良やメーター類のトラブルは、旧車として典型的な症状です。
ボディ・フレームの腐食や過去の事故歴・補修歴の有無によって、価値が大きく変動します。
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