FERRARI フェラーリ 360モデナ
新車価格目安:当時のV8フェラーリとしての高級スポーツカー価格帯
中古相場イメージ:中古市場では状態・仕様により幅があるが、比較的手の届きやすい現代フェラーリの入り口

フェラーリ 360モデナは、アルミスペースフレームシャシーを採用したV8ミドシップモデルで、先代355よりも軽量化と剛性アップを同時に実現した一台です。3.6L自然吸気V8エンジンを搭載し、F1マチックと6速MTの2種類が存在します。
インテリアやエアコン性能も向上しており、『サーキットだけでなく、日常でも使えるスーパーカー』というコンセプトを強く打ち出したモデルです。デザインも丸みを帯びつつ流麗で、現代のフェラーリへの橋渡し役となりました。
基本スペック
- 登場年
- 1999年頃
- エンジン
- 3.6L V8 自然吸気
- 最高出力
- 400ps
- 最大トルク
- 373Nm
- 駆動方式
- MR
- トランスミッション
- 6速MT / 6速F1(セミAT)
- 燃料
- ハイオク
- 燃費目安
- 約5〜7km/L(実用域目安)
このクルマの性格とお金まわり
新車帯:当時のV8フェラーリとしての高級スポーツカー価格帯
中古帯:中古市場では状態・仕様により幅があるが、比較的手の届きやすい現代フェラーリの入り口
360モデナは、現代フェラーリの中では比較的エントリー寄りとされるモデルですが、それでも維持費やメンテナンス費用はプレミアムスポーツカー相応にかかります。きちんと整備された個体を選べば、ツーリングやワインディングで『毎日乗れるスーパーカー』というコンセプトを実感できる一台です。
オーナー目線の長所と気になるポイント
カタログスペックでは見えにくい部分を「実際に持つなら」という目線で整理
いいところ
アルミシャシーの採用により、軽快さと剛性感のバランスが良い走りを実現しています。
自然吸気V8のサウンドとレスポンスを、現代的なシャシーとエアコン性能で楽しめます。
デザインが比較的シンプルで、クラシックとモダンの中間的な雰囲気を持ちます。
後継モデルに比べて電子制御がシンプルで、アナログ感を残しつつも扱いやすいキャラクターです。
注意したいところ
初期のF1マチックは変速ショックが大きく、渋滞路ではギクシャクすることがあります。
アルミシャシーゆえ、重大な事故歴がある個体の修復には注意が必要です。
年式的に内装のべたつきや樹脂パーツの劣化が出てくることがあります。
エアコンや電装系のトラブルが起こると、修理に手間とコストがかかるケースがあります。
トラブル傾向と維持の注意点
よく名前が出る持病や気を付けたい部品などをざっくり整理
F1マチック車はクラッチ寿命や油圧系トラブルに注意が必要で、メンテ履歴の確認が重要です。
アルミボディ・シャシーの損傷や歪みは修復が難しく、事故歴の有無を慎重にチェックする必要があります。
サスペンションブッシュやダンパーのヘタリは、乗り味と直進性に直接影響します。
内装のべたつき処理や樹脂パーツ交換は、地味ながらコストがかさむポイントです。
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